イズモリウム

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【サビ残】バーテンダー時代に勝手にタイムカード切られてて揉めた話【アルバイト】

みなさん残業代は払われてますか?高いですもんね。美味しいですよね。できればすぐ帰りたいけど。

どうも出雲です。半年ほど前まで兼業でバーテンダーをやってました。そのときのオーナーと揉めに揉めて最終決戦まで行ったので報告します。

 

 

 

仕事は楽しかった。

 

バーテンダーという仕事は多くの人とお話することがメインです。お酒を作れなくても社員やらオーナーが作ってくれます。

しかも客層はかなりいい。

僕がやってたところはアクアリウムバーだったんですが店内は落ち着いていて綺麗。キャッキャ言う女子大生は1週間に1組ぐらいしかこない。値段設定の高めのバーだったんです。

故にいいお給料を貰ってる社会人や社長、医者なんかがお客さんとして来るわけ。

周りの人間から聞けないことをいっぱい聞けるので働いてるというよりは勉強しに行ってる感覚でした。

 

そのぐらい仕事は楽しくて好きな魚に囲まれてたまにお酒作って働いてたんです。

 

タイムカード、勝手にきられてる

 

楽しく働いてたある日、オーナーから「出雲くん、今日ちょっと残れる?団体さん入っちゃって」と懇願に似た強制。

「平気ですよ」なんて言いましたがクソ帰りたかった。amazonprimeでドキュメンタル見たかった。

いつも通り仕事をこなし、定時より1時間遅く仕事を終えた僕「お疲れ様でした~」とタイムカードを切ろうとすると

オーナー「やっとくからいいよ!先上がりな!」なんて気前のいいオトコなんだ。抱かれてやろうか。お言葉に甘えて賄いをかっくらってその日は帰ったのでした。

 

で、翌週。

オーナー「ちょっと別の店舗のほうにお使い頼まれてくれる?ごめんね~在庫なくて」とまたまた懇願を超えた強制。バイトの僕に拒否権なんかない。もちろん笑顔で了承。

無事、別店舗へ訳のわからない紙と酒を届けることに成功。

オーナー様「ありがとね~。お使いってことで、コレ。おにぎり。」

 

????????????????

 

おにぎり?あの塩とご飯でいい感じに握ったあれ。

違和感を覚えた僕「これって、労働時間ですよね」

オーナー様「なーにいってんの!お使いは労働じゃないでしょ。店舗にいるときは労働だから!ね!」

僕の中で闇が生まれたのである。ドルマをおぼえた。

とりあえず真っ直ぐ帰って店長に相談。

店長「あちゃ~。俺から言っておくから、ごめんね!」聖人。世の中にこういった人ばかりだったら戦争や諍いはなくなるんだろうな。

愛すべき店長と二人で楽しく仕事を終え、愛情のこもった賄いを食べて帰る僕であった。簡単な人間だ。

 

またまた翌週

 

僕「そろそろ給料日ですねぇ」

店長たん「そうだね。出雲くんかなり入ってくれてるから期待できるね」

なんて他愛の無い会話が幸せだってことに気づくのはもう少しあとのハナシだ。

また暗雲が立ち込めることに誰も触れない。

PLLLLLLLLLLLL

店に一本の電話が入った。

僕「お電話ありがとうございます。こちらbarおっぱいの出雲が承ります」

オーナー様「出雲くん。お使い頼まれてくれる?」

出た。お使い。

僕「タイムカード切っちゃったんで」

オーナー様「じゃあこっちで切っておくから。よろしく」ガチャッ

さも当たり前のように人のタイムカードを切るその様、傍若無人。鬼畜の所業よ。

ハッとした。嫌な予感がして僕はすぐにタイムカードを確認しに行った。

なんということでしょう。オーナーが出勤している日、全てが30分ほど早く切られているではありませんか。匠の遊び心により、アルバイトの賃金を削り、よりシャープな構造を模しているではありませんか。

僕「oh...shit!!!mother fxxc!!!」

リアルにこんな発言をしてしまったことをお詫び申し上げます。

結局その日は歯を食いしばってお使いに行き、真っ直ぐ帰り、計画を練ることにしました。

 

労働法の観点から

といっても僕は法律家じゃない。誰か・・・。僕の味方をしてくれる法律に強い人・・・。と思って法学部の友達をあたりました。

その友達が労働法の教授を紹介してくれたのでガン頼りすることにしました。その教授は弁護士でもあるそうです。やったぜ。

 

僕「かくかくしかじか」

教授「oh!!!shit!!!mother fxxc!!! それはいけませんね。具体例を言って貰ってもいいですか。僕の言うとおりに動けば全額支払いさせますから」

僕「愛してる。ハゲ」

教授「書類の手続きなどはせずまずは僕がメモしますんでその通りに喋ってください。それを雇用主に言えばいいですから」

 

といったところで1から10まで懇切丁寧に教えてくださりました。

労働法の観点から、民法の観点から問題点を提示し、論理的に相手を諭すような文面のメモ書きを渡してくれました。ロトのつるぎを手に入れた。

 

いざ、出勤

 

僕「オーナー、お話があります」

オーナー様「どうした?悩みか?」

僕「悩みっていうか、タイムカードのお話です」

オーナーの顔が引きつったのを見逃しませんでした。

 

僕「労働法○条○項より~~~」

労働基準法32条の労働時間(以下「労働基準法上の労働時間」という)とは、労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいい、右の労働時間に該当するか否かは、労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することができるか否かにより客観的に定まるものであって、労働契約、就業規則労働協約等の定めの如何により決定されるべきものではないと解するのが相当である」
三菱重工長崎造船所事件、最高裁、H12.3.9)

「自主的時間外労働の場合は、労働時間ではないが、黙示の命令があると判断されるような場合(残業しないと嫌がらせされたり、不利益な扱いをされる等)は、労働時間にあたる」
(昭和23年7月13日基発第1018号・第1019号)

判例から引用

 

メモ書きを丸暗記して言葉の矢で突き刺す。アドリブは効かない。

オーナー様「小難しいこと言ってないで単刀直入に言え」

僕「給料全額払ってください」

オーナー(笑)「誰がそんなことしてるって言ったんだ。証拠はあるのか。だいたい大学生が偉そうな口を効くな!舐めてるのか!」

僕「あります。スケジュール帳にシフト全部書いてますし、先月のシフト表も保管してありますから。タイムカードと照らし合わせましょう」

オーナー(笑)「oh!!!!!!!!!shit!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

発狂しました。僕の勝ちです。いいえ、教授の勝ちです。

ありがとう教授!ありがとう法律!ありがとうドイツ人!

 

こうして僕は見事全額支払いを勝ちとった

 

永きにわたる戦いの末、後日しっかりと手渡しで給料を受け取ることに成功。

オーナーの目の前で封を切って確認することも忘れない俺はナイスガイだ。

僕の復讐劇はまだもうちょっと続く。

 

オーナーは終始ムスッとしている。それはそうだろう。一介の大学生アルバイトに言い負かされてしまったわけだから。愉快爽快でございます。

 

僕「今日を持って辞めさせていただきます。今月分は振込みでお願いします」

オーナー「ンァ!」

僕「ほな明日から来ないんで。振り込まれてなかったらまた来ちゃうぞ」

オーナー「ふじこふじこ」

 

これは本当に僕が悪い。責められても仕方ない。でもなんか困れよコイツって思っちゃったんですよね。いつもいつも偉そうにして、年下を見下してる老害は誰かに裏切られろって思っちゃいました。

自己嫌悪です。

 

皆さんはちゃんとタイムカード確認してますか?

 

意外とあるかもしれませんよあなたの会社にも。

そんなときは自分ひとりで戦おうとせず、誰かの力を借りることが大切だと思います。専門家より強いはずはないのですから。

僕は人に恵まれてできた業でして大学生でよかったって心から思います。

しっかりと確認して、お互いの信頼関係を築いた上で働ける職場を目指したいものですね。

長々とありがとうございました。出雲でした。

 

 

 

これ一冊でぜんぶわかる! 労働基準法2017~2018年版

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